グランドスラム4大会中最も古い歴史を持ち、唯一の芝生のコートで行われるこの大会は、120年以上の伝統と格式を持ち、「白いウェア」が義務づけられている。ここでは練習の際にも、白を基調としたウェアとシューズを義務づけている。これは会場ともなっているクラブの規定によるものである。
この大会では第1週と第2週の中間日となる日曜日(ミドル・サンデー)を休養日にする大会運営の伝統があった。しかし大会開催期間中は雨天で試合が中断・中止となるケースも多い。1991年に日程消化の問題でこの伝統が初めて破られ、ミドル・サンデーに試合が開催された。その後1997年、2004年にもミドル・サンデーに試合が行われた。そこで最近ではセンターコートと第1番コート(センターコートに隣接)に屋根を架設し、雨天中断をできるだけ抑制しようという動きもある。また開催時期を雨天の影響が少ないとされる7月第1週〜第2週にずらすことも検討していたが、具体策に至っていない。
2002年には1番コートの近くに、バックスクリーンで試合を観戦できる新スポットが設置され、当地の英雄ティム・ヘンマンにちなんで“ヘンマン・ヒル”という通称がつけられた。
通常、入場券は事前の前売り制で発売されるが、ミドル・サンデーの開催時には当日入場券が発売される。そのため、いつもは静かな会場が熱狂的なテニスファンでにぎわっているという。
開催国イギリスの優勝者は、現時点では1977年の女子シングルス優勝者バージニア・ウェードが最後に、男子シングルスでは1936年のフレッド・ペリーを最後に地元選手の優勝はない(ウィンブルドン現象)。
雨天中断時および再開時のシート貼り/撤収作業、優勝決定後の表彰式の準備の手際の良さも見どころの一つである。